オール国産材のモデルハウス〈いには〉が提案する、ニュースタンダードな郊外での暮らし。
非日常な気分を味わえる〈いには〉の中庭空間。外での食事を楽しんだり、星空を眺めたりと多様な楽しみ方ができる。
江戸時代より水運業の街として栄えた千葉県印旛郡栄町。都心から電車で1時間強ながら、利根川水系の長門川や印旛沼といった豊かな水源が共存するこの街に、別荘やホテルを彷彿とさせるモデルハウス〈いには〉はあります。
こちらを手がけられたのは、1964年から栄町で建築業を営む〈株式会社住工房スタイル〉様です。「お客様の大切な時間を最大に楽しんでいだたける空間づくり」をコンセプトに、住まい手の趣味嗜好を住宅に取り入れた設計を行われています。2022年には、JR成田線・我孫子支線沿線に特化した不動産仲介サイトをスタート。より地元に根ざしたトータルでの家づくりを展開されています。
今回〈いには〉に訪問させていただき、株式会社住工房スタイル代表取締役の野口浩様にお話を伺いました。
モデルハウス〈いには〉
建物周辺は鳥の鳴き声が聞こえるほど静かな環境であるが、住宅街の一画であるためプライバシーを確保した造りとした。
中庭を設けたコートハウス型の〈いには〉は、約60坪のゆとりある敷地に建築されました。
“ここ数年、都内からセカンドハウスや別荘のオーダーが急増していて、暮らし方が多様化していると体感していました。これまでは一般的なモデルハウスを手がけていましたが、これからの時代、旅行でしか味わえない非日常的な空間や体験を取り入れた住宅があっても良いのではないかと思い、〈いには〉を構想しました。”(野口様)
間取りは中庭をのぞむLDK、寝室、ロフトというシンプルな構成となっており、住まい手によって過ごし方を選べるような自由度の高い空間が設計されています。
室内は、紀州材を用いたあらわしの梁や柱に、土壁を彷彿とさせる濃色の壁を設え、日本家屋ならではの構造美が際立つ内装デザインに。また、深い軒の出によって、大開口を開放した際には屋内外が緩やかに繋がり、風を感じながら明るい庭を眺めるという贅沢な時間を楽しむことができます。谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を参考にされたという住宅設計は、光と影の調和が重んじられた空間が見事に体現されていました。
素材も性能もこだわる、住工房スタイルの家づくり
赤みがかった色合いが美しい、屋久島地杉、北海道産カラマツ、北海道産ニレ。樹種は異なるものの、一体感のあるデザインに仕上げられている。
「国産材」がテーマのひとつである〈いには〉には、弊社製品を多数使用いただいております。中庭の外壁には北海道産カラマツナチュレウォールを、デッキと軒天には屋久島地杉を、そして居室の床材には北海道産ニレをご採用いただきました。
“屋久島地杉はよく使わせていただいていましたが、北海道産材は一昨年参加した植林と広葉樹フローリングの工場見学がきっかけで使わせてもらうことが増えました。見学会で印象的だったのは、フローリングを天日干しされていたことですね。今の時代に、手間のかかる乾燥工程をされていて良いなと思いました。ウッドファミリーの岡田社長が北海道の森や木々について熱くお話されている姿にも感銘を受けて、使ってみたいという気持ちが高まったんです。”(野口様)
北海道フローリングの製作を行うグループ会社のウッドファミリーと弊社で共催した植林体験と工場見学会。野口様にもご参加いただき、フローリングの製作工程見学や植林を体験いただいた。
また、居室や廊下、浴室の開口部にはトリプルガラス高性能樹脂サッシのUNILUX IsoPlus(ユニルクス イソプラス)をご採用いただいております。これまで温熱性能にもこだわった住宅を設計されてきた住工房スタイル様ですが、“ここまで性能の良いレベルのサッシを使うのは初めて。優れた躯体性能とあいまって、冬は暖かく、夏は冷房1台で済むほど快適な住環境をつくることができた。”と嬉しいお言葉をいただきました。
トリプルガラス(4㎜厚/枚)と高耐久の樹脂素材で構成する高性能サッシのUNILUX。Uw値0.79W/㎡・Kにて高い断熱性を実現します。
より地元に根ざした企業を目指して
モデルハウスのオープンと同じくして、JR成田線・我孫子支線沿線に特化した不動産サイト〈奥北総スタイル〉を立ち上げられた野口様。今後の展望をお伺いすると、地元貢献についての想いを語ってくださいました。
“長年、栄町に事務所を構えていることもあって、地元に貢献したいという気持ちが年々強くなっています。このあたりは千葉の中でもローカルなエリアですし、今はつくばエクスプレスや北総線が人気なので、成田線沿線は陽が当たりづらいんですね(笑)でもその分、土地代が下がるので建築にお金をかけることができます。郊外での暮らしってファミリー層のイメージが強いと思うんですけど、自分のしたい暮らしを形にしやすいので、幅広い層の方にも(街の魅力とあわせて)もっと発信していけたらと思っています。それが結果的には、地元の活性に繋がるとうれしいですね。”
弊社営業の小林(左)と住工房スタイル代表取締役の野口様(右)
幼少の頃、ジャングルのような川を船で下ったり、山中を駆け巡ったりと、自然豊かな環境で過ごしていたという野口様。“進学を機に都心へ出たが、気づいたらここに戻ってきていた”と笑顔で語る姿が印象的であり、終始街への愛情を感じられた取材となりました。
暮らし方が多様化する現代において、別荘やホテルにいるような感覚を味わえる〈いには〉のスタイルは、住まい手に新たな選択肢を与える存在になっていくのだと感じます。見学会は随時開催されていますので、郊外での暮らしにご興味がある方やライフステージの変化にあわせて生活環境を変えてみたいとお考えの方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
貴重なお話を聞かせていただいた住工房スタイルの野口様、本当にありがとうございました。
Photo: 野口新 / channeloriginal
Text:yano
設計施工
株式会社住工房スタイル
〒270-1516 千葉県印旛郡栄町安食2421-87
https://www.jukobo.jp/
弊社納材商品
北海道産カラマツナチュレウォール ランダムワイドサイディング
北海道産ニレ節無フローリング 厚み15㎜×巾120㎜×乱尺
屋久島地杉デッキボード
屋久島地杉T&Gパネル
UNILUX IsoPlus