飾らない美しさを発揮する屋久島地杉KURO、SHIRO採用 リノベーションスタジオ・RENOEL(リノエル)
家の悩みを全て相談できる新たなコミュニケーションスペースの誕生です
浅間山、八ヶ岳、蓼科山、荒船山などの山々に囲まれた高原地域に位置する長野県佐久市。
なかでも商業施設が立ち並ぶ佐久平駅から徒歩5分の場所に、漆黒の木製外壁が目を引く建築「リノベーションスタジオ・RENOEL(リノエル)」があります。
こちらを手がけたのは長野県の御代田・佐久・上田・軽井沢エリアを拠点とする大井建設工業株式会社様。同社は1963年に公共工事、別荘建築、ゴルフ場開発などの大規模な施工を中心として創業し、2000年代からは30~40代の子育て世代をターゲットにした地域密着型の住宅事業をスタートされました。
近年では 「性能向上リノベーション*」、 「中古住宅の買取再販」事業を展開。ここRENOELは、それら2点による新しい暮らし方や快適な住まいを提案するコミュニケーションスペースとして、今年4月にオープンいたしました。建物には公園を望むカフェ 『GOOD HABIT』が併設されており、誰もが気軽に集える憩いの場として地域の人たちにも親しまれています。
*新耐震基準の物件を対象とし、断熱はZEH以上、耐震は評点1.0以上の性能を確保したリノベーション。
新築並みの快適・健康で、経済的な暮らしの実現を目指されている。
今回、実際にRENOELを訪問させていただき、代表の大井康史様、リノベーションアドバイザーの南澤様、三宅様にお話を伺いました。
RENOEL
木造SE構法2階建の当建築。事業再構築補助金を活用しながら、総事業費1億円余りを投じて整備なさいました。その外観に屋久島地杉KUROをふんだんに使用いただき、カフェ入り口の一部に意匠として同シリーズからSHIROをお選びいただきました。
ご採用いただいた理由について、大井社長に伺うと、
「はじめは設計事務所さんから 『焼杉に』という提案があったんですが、触ると手が黒くなってしまうということや、お客様の服に炭が付いたりする可能性もあるので、これだけ人通りの多い場所には難しいよねという話になりKUROを紹介いただきました。」
屋久島地杉KUROは、2022年に発表した新シリーズ。節などの個性はあえて残し、漆黒色の塗装を施したことで地杉の持つ「野趣の風合い」を引き立てました。また塗料は、湿度調整、耐UV、超撥水、防腐・防カビ・防虫性のあるものを使用。板四面に塗装を施しているため、外壁だけでなくエクステリアフェンス、インテリアにもご使用いただけます。
一方SHIROは、写真のように地杉の持つ「力強さ」を塗装によって和らげています。塗料には亜麻仁油を成分とした自然塗料を使用しているため、KURO同様にエクステリア、インテリアにも採用いただけます。
モノトーンという単色でありながら工業製品にはない木材ならではのあたたかさを感じさせる屋久島地杉KURO、SHIROシリーズ。公園や植栽に囲まれたこの敷地に置いても、その飾らない美しさを発揮しています。
最後に
「RENOVATION(リノベーション)」とラテン語でnatalis=誕生が語源の「NOEL(ノエル)」に由来するRENOEL。その名前には、リノベーションで中古住宅が再び誕生して(蘇って)欲しいという願いを込めたのだと大井社長は説明します。
「今、新築が減少していますが、その一方で反比例しているのは空き家 (中古住宅)の数ですよね。これまでは中古住宅というと悪いとか、寒いとか、汚いとか、お金がないから中古住宅にというイメージでしたが、それを上手く高性能にしてお客様に提供できれば無理に新築を建てる必要がないというイメージが定着できると思うんです。これだけ物価が上がってしまうと、新築は建てられないという方が多くなり、そういう状況の方はこの先ずっとアパートでいいのかな?という疑問が残りますよね。今までは『新築』か『賃貸』か、という二つの選択肢しかなかったけれど、これからは第三の道としての『中古住宅=性能向上リノベーション住宅』という選択を提案できればいいなと思っています。」
取材の最後にRENOELのこれからについて伺うと、
「RENOELはモノを販売する場所ではなくて、何かあれば相談できる場所になってほしいと思っていて。新築もそうだし、リフォームもそうだし、土地のこともそうだし。『大きな意味での“家”を相談できる場所ないかな』ってなったらRENOELに行けば全部解決できるよ、という風になればいいかなと一番に思っています。ここは不動産免許も登録しているので 『建築のことならなんでも相談できるトータルコーディネーター』のような存在を目指していきたいですね。」(大井社長)
街の新たなコミュニケーションスペースとなったリノベーションスタジオ・RENOEL。
佐久市を訪れる機会がございましたらぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
取材に際しご協力いただいた大井建築工業の皆様、ありがとうございました。
Text:Hieshima
Photo:channel original
弊社納材商品
屋久島地杉KURO
規格:厚み17㎜×幅90/105/120/150×3000/4000
屋久島地杉SHIRO
規格:厚み15×巾85~135×長さ1,950~2,950mm
※本製品は受注生産品となります。
限定製品のため、商品詳細などについては担当営業までお問合せください。
リノベーションスタジオ・RENOEL
アクセス:長野県佐久市佐久平駅南9-1(JR「佐久平駅」蓼科口より徒歩2分)
営業時間:開店10時/閉店18時(毎週火曜日・祝日定休)※カフェは火曜日定休のみ
電話:0120 – 556 – 119(ご予約・お問い合わせはこちらから)
構造/階数:木造(SE構法)/2階建
施設構成:ショールーム兼オフィス・カフェ
設計施工:大井建設工業株式会社
長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1670-74
TEL.0267-32-3333
統括設計:Japan asset management 株式会社
〒141-0021 東京都品川区上大崎2丁目13-14 M-Haus 4F
Tel:03−5795−0238 Fax:03-5795-2556
意匠設計:株式会社アトリエ エツコ一級建築士事務所
〒168-0063 東京都杉並区和泉4-47-15 平澤ビル4F
Tel.:03.6795.8225 Fax:03.6795.8224