世田谷の静かな町並みのなかに落ち着きと風格漂う『T邸』
設計コンセプト
このT邸は、独立した生活を送っている親と子の三家族の住宅になります。
ライフスタイルの異なる家族間の境界を造りながら、壁面と開口部が織りなす空間の連続性により、親子の多様な関係性を再構築し、お互いの生活を尊重しながら家族が共に『住む』楽しさや一体感を共有できる『三家族の家』を提案しています。
ウイルウォール採用のポイント
外壁には白色アクリルリシン系の左官押え仕上げと、天然木でありながら防火性能がある、ウイルウォールとを使用しています。
白色の壁と木の質感のコントラストが外壁にリズム感を与え、周辺環境にはウイルウォールの持つやさしい質感が、全面道路に立ち並ぶ花水木と調和がとれるよう計画しました。
施工者のコメント
防火構造認定をうけているということで、防火性能のない材料を使う場合に必要な、下地に不燃材を使うという工事が必要ありませんし、下地を貼る手間も省けます。そういった意味では、施工効率もよく、コスト的にも安いのではないでしょうか。
防火下地が不要なため、胴縁に貼るという点で通気性は十分であり、木に負担なく、痛みが少ないため、頻繁にメンテナンスする必要がないというメリットがあると思います。一枚一枚の木目や色が表情となり、年月とともに表情を変えていく姿は、そこに住む人の楽しみであり、そのまわりに住む人の楽しみではないでしょうか。
その町に溶け込み、その町の顔になることができるのは、「自然の木」にしか出来ない技だと思います。
お施主様の感想
設計の段階で、外壁の候補を数種類だしていただきましたが、その中で、木のぬくもりとやさしい感じが気に入り、木製外壁を選びました。その後は、ウイルウォールの中でもどのパターンにしようかとずいぶん迷いましたが、建物全体のイメージを損なわないクリアグレードのT&Gパネルを選びました。また、塗装も天然木の質感を活かせるクリア塗装にして良かったと思います。建物が完成に近づくと、通りを歩く方からも「木の感じがいいですね。」と声をかけられています。天然木ならではの経年変化も、正直少し不安もありますが、とても楽しみにしています。
営業担当より
今回のT邸のお話しをいただいた時、図面を拝見し、その図面から出てくる建物の迫力に圧倒されたというのが、最初の感想でした。設計の先生とウイルウォールの形状や塗装に関して、何度も打合せを繰り返し、外壁の施工がある程度進んだ段階で現場へ訪問した時、非常に丁寧に施工していただいているウイルウォールを見て、とてもうれしく、感激しました。建物が完成に近づくにつれ、何度か現場を訪問させていただきましたが、行く度に感動する現場でした。私としては、このT邸を担当させていただきまして、感謝の気持ちでいっぱいです。とても思い出に残る物件となりました。ありがとうございました。
敷地面積 :300.48m2
主要用途 :長屋
構造 :木造
階数 :2階+ロフト
建築面積 :179.61m2
述べ床面積 :299.00m2■ご採用商品
外壁:ウイルウォール
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