自然と調和する湖畔グランピング〈Lakeside Resort & Café AFUMI KITAKOMATSU〉

お客さまの豊かな暮らしに寄り添うライフスタイルコーポレーション〈株式会社スリーエム〉様。
関西圏を中心に、アパレル、レストラン、チケット販売など幅広い事業を展開しています。創業70周年を迎える記念事業として、滋賀県大津市にリゾートグランピング施設〈Lakeside Resort & Café AFUMI KITAKOMATSU〉(以下AFUMI)を2022年7月にオープン。記念事業の構想期がコロナ禍であったことから、行動制限がある中でもお客様が楽しめるものとしてアウトドアを選ばれました。

AFUMI全景

「この地には琵琶湖があって、比良山系を望めて、地鮎やワカサギが生息するほど水の綺麗な川が近くに流れています。そんな豊かな自然に調和する施設であること、また本物の素材に触れられる場所にしたい、と設計をお願いしました。」(スリーエム様)

当施設の設計をご担当されたのは〈BLURRY株式会社〉の石丸耕平様です。
石丸様が大事にされているのは「そこにある人の想いに寄り添い、心を揺らすより良い体験を生み出す空間作り」。伝統文化と現代的な要素のバランスを重視し、振り子のような自由な視点を持つデザインを軸に、数々の公共・商業施設、店舗、住宅、空間デザインを手がけられています。

今回、実際にAFUMIへ訪問させていただき〈株式会社スリーエム〉グランピング事業部サブマネージャーの山田渓人様にお話を伺いました。

Lakeside Resort & Café AFUMI KITAKOMATSU

琵琶湖までわずか10歩、かつては企業の保養所が建てられていた好立地に〈AFUMI〉はあります。敷地には、11棟のドームテントと1棟のヴィラからなる宿泊施設、そしてオープンバーとレセプション兼カフェが併設。湖ではサップ(4月~10月末)やテントサウナ、クルージングといったレイクサイドならではのアクティビティを存分に楽しむことができます。

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(1枚目)オープン当初の様子(2枚目)オープンから約1年経過した様子
当施設の玄関口である、レセプション兼カフェの外壁全面にはウエスタンレッドシダーを基材としたナチュレウォールを設えた。材の特徴である色の濃淡は、経年によってシルバーグレーへと変化するため、周囲の景観により馴染んでいく様を愉しむことができる。

今回、ヴィラ棟、ドームテントの洗面スペース、またレセプション兼カフェと各所の外壁にナチュレウォール・チャネルサイディングをご採用いただきました。

外壁に当材を選ばれた理由を山田様に伺うと-
プロジェクトチームの話し合いで一番初めに決まったのが、“周囲の自然に調和する施設にしましょう”ということでした。そういった私たちの要望から、設計の石丸さんがナチュレウォールを提案してくださって。ウエスタンレッドシダー材の優れた耐久性や経年変化の美しさについて熱く語ってくださったんですよ。私たちもできるだけ長く運営していきたいという気持ちがあるので、意匠と性能の両方を考えて採用させていただきました。

芳香の強さも地杉の特長のひとつ。当材に囲まれた露天風呂を利用されたお客様からは「木の香りがとてもいい」というお声があがるという。

各棟のデッキ・露天風呂スペースのフェンスには、屋久島地杉を使用。国内年間平均降水量の2倍を上回る降雨環境で育つ屋久島地杉は、油分を多く含むため耐候性・耐久性に優れており、外構利用においてその特性を最大に発揮します。
取材当日は雨が降っていましたが、水を反射した地杉の木肌が美しく、幻想的な雰囲気を感じられました。また、大津市は冬場に道路規制がかかるほど降雪があり、昨年は最高60センチの積雪を記録しましたが、“反りや割れがみられず、木の素材に安心が持てた”と山田様から嬉しいお言葉をいただきました。

非日常だからこそ、本物に触れる喜びを

〈株式会社スリーエム〉グランピング事業部サブマネージャーの山田渓人様。沖縄県西表島で長年ネイチャーガイドを務められたご経験を持つ。当施設ではSUPインストラクターを担当されている。

最後に、当施設に込めた想いを山田様が語ってくださいました。
もともと“自然素材は価格が高い”というイメージがあったのですが、設計が進むにつれて人工物のほうが高い場合もあることを知って。今の時代、人工のものは(家や街で)見ることも触れることも多いですし、せっかくお金をかけるなら極力天然の素材を使いたいと依頼し進めていただきました。AFUMIという非日常な場所で、山や湖といった自然を楽しむのはもちろん、本物の素材に触れることでお客様が心身ともにリラックスしていただけたら嬉しいですね。

今回、快く取材を引き受けてくださった株式会社スリーエムの山田様、また、弊社商材をご提案・ご採用いただきましたBLURRY株式会社の石丸様、本当にありがとうございました。AFUMIではカフェのみの利用も可能ですので、滋賀にお越しの際はぜひ立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

Photo:株式会社スリーエム様/channeloriginal
Text:yano

弊社納材商品
外壁:ナチュレウォール チャネルサイディング
デッキ:屋久島地杉 38x140x3000㎜
フェンス:屋久島地杉 17x140x3000㎜


日本最大の面積と貯水量を持つマザーレイク琵琶湖その湖畔に位置するAFUMI。滋賀県の古代国名 近江は元々、「近淡海:ちかつあふみ」と呼ばれていました。「あはうみ:淡海」という読み方が変化し、「あはうみ→あふみ→おうみ」になったと言われています。AFUMIの名前はここから引用し、名づけられています。AFUMIのAを「太陽」Fを「山」Mを「湖面」で表現したアイコンがシンボルマークです。

Lakeside Resort & Café AFUMI KITAKOMATSU
〒520-0501 滋賀県大津市北小松997-1
https://afumi.net/

運営元株式会社スリーエム
〒543-0017 大阪府大阪市天王寺区城南寺町8-22
https://www.three-m.co.jp/

設計:BLURRY株式会社(代表:石丸耕平様)
〒662-0825 兵庫県西宮市門戸荘9-16-3F14
https://www.blurry.jp/