R壁の家
















R壁の家は、名古屋市千種区の高低差のある住宅密集地に建っている。
カーブを描く外壁は穏やかな住宅地の空気を緊張させ、室内にはユニークで刺激的な空間を生み出した。
1階北側の外壁はウイルウォールのT&Gパネル張り。玄関扉に同材を使用し、それが外壁の一部と化し、存在を消している。
1階から3階まで立体的に繋がる屋外のテラスは、近隣建物が迫る中で積極的に外部を内部に取り込んだ。隣家の視線をスクリーンでかわし優しく風や光だけを採り入れ、ゆっくりとお茶や食事を楽しめるプライベート空間とした。
階段室のトップライトは湾曲した壁を光が伝い、1階まで降り注ぐ。
扉と同化するリビングの壁やダイニングテーブルには屋久島地杉を採用。
適所に空間に刺激を与える自然素材をふんだんに使用した、人に優しく住みやすい家になった。

■設計事務所:五藤久佳デザインオフィス■建築概要
用途:専用住宅
建築場所:愛知県名古屋市千種区
建築面積:50.59㎡
延床面積:137.49㎡
構造:木造
階数:3階建て
竣工時期:2016年12月

■ご採用商品
外壁:WILL WALL T&Gパネル 節有
玄関扉:オリジナル木製玄関ドア WRCパネリングクリアグレード
内装壁:屋久島地杉フローリング
ダイニングテーブル:屋久島地杉デッキ材

■受賞
平成30年度「愛知県建築士事務所協会建築賞」 奨励賞





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